中判などのデジタルバックを除く ほとんどの一眼レフデジタルカメラには
モアレや偽色などを緩和するために
画像を少しぼかすローパスフィルターがCCDの表面に付いています
このフィルターがどれくらい強力なのかをテストしてみました
今回テストに使用したカメラは
Mamiya ZD、Kodak DCS pro SLR/n、Nikon D2X の三台です
テストでは上記写真の赤く囲まれた部分をそれぞれ拡大しています
尚、条件を統一するためにすべての画像はRAWで撮影し シャープネスやノイズ除去などの処理は一切行っていません 三台ともズームレンズを使用して f=11 オートフォーカスのセンサーは中央部を使用
現像ソフトも同じもの(silky pix developer studio 3.0)を使用し 大きさも統一するためにMamiya ZD に合わせて補完しています
トップバッターは一番画素数の多いMamiya ZDです
このカメラはいわゆるデジタルバックと呼ばれるタイプのもので他の2台とは格が違うので比較する対象にはないのですが.....
ローパスフィルターは脱着が自由(付いてない方がノーマルの状態)ですがテストは取り付けた状態で行っています
有効画素数は2130万画素 CCDも大きいので少しくらいいじっても画像が破綻しそうにありません
ローパスフィルターを外して撮影していればもう少し良い結果を得られたはずです
次はKodak DCS pro SLR/n
このカメラには初めからローパスフィルターが付いていませんので非常にシャープで抜けのいい画像を得ることができます(そのままだと多少偽色が出る場合もありますが)
2130万画素のMamiya ZD(ローパス付)といい勝負をしています
とても手間のかかるカメラですが
生産が終了した今でもカワイイカメラです
有効画素数は1371万画素
最後がNikonのD2X
有効画素数は1284万画素でKodakのDCS(1371万画素)とほとんど変わらないはずなんですが
D2Xの方はやっぱり ローパス はいっているな〜ていう感じです
偽色やモアレに対しては CCDがベイヤー配列である限り ローパスフィルターは必要なのかもしれませんが解像感が損なわれている事には違いありません
このテストではD2Xにとって少し意地悪な結果になってしまいましたが
掲載した写真はあくまで素材になる状態での比較です